About Wood -家具に使われる木の種類と特徴-

About Wood -家具に使われる木の種類と特徴-

使いこむほどに温かみと味わいが増す木の家具。樹種によってその個性は様々です。
ぜひ木材辞典をご参考に、お気に入りの素材を見つけてください。

  • 楢―ナラ―(オーク)

    属性:ブナ科の落葉広葉樹
    「キング・オブ・ザ・フォレスト(森の王様)」と呼ばれ高級家具の材料として世界各国で愛されてきました。木質は固く重厚で、その独自の繊維構造から「曲げ木と言えばナラ」と言われるほど粘りがあります。年輪は細かく木材として使える木になるまで樹齢100~300年かけて成長し美しい木目と丈夫な木質を形成します。最初は明るく薄いブラウンですが、時間をかけてゆっくりと落ち着いた褐色に変化します。近年の人気の高まりから需要が拡大し希少価値が急速に高まっています。
    「虎斑(トラフ)」
    ナラの最大の特徴は「虎斑(とらふ)紋」です。柾目を横切るような帯状の杢で角度によって銀色に輝き虎の背中の模様に似ていることから英語では「シルバーグレイン」とも呼ばれ、高級家具の証として人気があります。

  • ウォルナット

    属性:クルミ科の落葉広葉樹
    世界三大銘木のひとつとして有名なウォルナットは高級木材として古来より高級家具や工芸品として愛されてきました。その流れるような木目と色目によりモダンで重厚感あふれる優美な雰囲気を醸し出す、非常に人気の高い木材です。色味は一様ではなく、辺材から心材にかけ、様々な色がグラデーションを描き、美しい模様の表情を形成します。木目の美しさ、適度な硬さと強度・加工のしやすさから、 古くから高級家具、ピアノ、バイオリン、銃床、ハーブなどにも利用されています。またアメリカの大統領の演説台や最高裁判所のベンチ、イタリア ミラノ大聖堂の家具など、格式高い施設にも使われていることでも有名な木材です。時を経るごとに、温かみのある濃い茶色から落ち着いた明るい茶色へと変化し天然木ならではの深まる風合いをお楽しみいただけます。

  • タモ

    属性:モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹
    強さとしなやかさを兼ね備え、加工性にも優れているタモ材。 力を加えても折れずに「たわむ」性質から、その名が付きました。強靭な材質から野球のバットやスキーの板に使われています。心材部分の褐色~辺材部分の淡い黄白色にかけての色味の変化が、明瞭な年輪の木目と重なり、優しい雰囲気の中にも、凛とした表情を醸し出します。柾目・板目ともに綺麗な木目が現れることから、ナチュラルコーディネートや和風モダンの家具として人気があります。仕上げてすぐはグレー味をおびた明るい褐色ですが、時間を経ると、黄色味を帯びた濃い目の褐色に変化します。

  • アルダー

    属性:カバノキ科ハンノキ属の広葉樹
    ヨーロッパでは広く崇められた聖樹の一種で、「神聖な木材」と言われています。広葉樹としては比較的軟らかな樹種で密度は中程度、肌触りがよく暖かみがあり、 軽い点が特徴です。やや軽軟な材質と、その加工性の良さから、家具のみならず、楽器用や彫刻材として広く用いられています。タモ材やナラ材と比べると少し 赤みがあり、明るい床材との相性も良く、近年ナチュラルテイストの家具として人気があります。素材の色を生かした、温かみのあるお部屋のコーディネイトにおススメです。オイルがよくなじむので、オイルフィニッシュにより木肌の美しさが引き立ちます。

  • モンキーポッド

    属性:マメ科の広葉樹
    「この木なんの木、気になる木」でおなじみの大きな木がモンキーポッドです。亜熱帯地域で成長することからかなり大きく成長する樹種で、大きいものでは枝張りが60m近くにまでなります。外側が白く、内側は金褐色。しばしば濃色の不規則な縞が現れるのが特徴で、その美しい独創的な木目から近年注目度の高い木材となっています。幹が太く一枚板のテーブルとしても人気です。耐久性については、腐蝕に強く、磨耗しにくいという良い特性を持っています。

  • ブラックチェリー

    属性:バラ科サクラ属の広葉樹
    緻密で滑らかな木肌を持ち、磨くと美しく光るブラックチェリー、その上水に強く、耐久性にも優れています。製材したては淡い薄桃色をしていますが、経年変化により最終的には飴色の濃い赤褐色になります。その劇的な変化から「使い込むほどに風合いを増す」最高の木材のひとつとして絶大な人気を誇っています。成長の過程や気候の変化で起こる縮みにより、「さざなみ紋」(リップルマーク)」と呼ばれる独特の紋様が表れます。また、樹液を多く含んでいるため、美しい黒い斑点が見られるのも特徴です。木ごとに違う豊かな表情が、チェリー独特の存在感を強調し時を重ねるごとに、じっくりとその魅力を楽しむことができます。

  • ハードメープル

    属性:カエデ科の落葉広葉樹
    別名シュガーメープル、メープルシロップでおなじみの木です。特徴は何といっても透き通るような白さと絹糸のような光沢で、美しくきめ細かなその木肌は「木の真珠」と称えられるほど。見た目の軽やかさとは逆に比重が高くとても重く硬いことから、家具の他バイオリンなどの楽器や高級車の内装などにも用いられています。またメープルには非常に多く杢が出やすく、それらは外見上の美しさから装飾として広く使われています。数ある杢の中でも特に有名なのが、「バーズアイ(鳥眼杢)」、まるで無数の鳥の眼のようなとても珍しい杢で、普通は数万本~数十万本に一本ぐらいの割合でしか取れないため非常に高価な材です。世界の銘木にも匹敵する、北の大地が育んだ奇跡の木材と言えるでしょう。

  • 楡―ニレ―

    属性:ニレ科ニレ属の落葉広葉樹
    木目は真っ直ぐで美しく、しっとりと優しく柔らかい「木」らしい木目と色味が人気です。辺材は黄白色、心材は淡褐色と境界がはっきりしています。幹にコブがある場合は、美しい杢が材面にあらわれて、独特の魅力を醸し出します。また、ほどほどのかたさがあり、曲げに強く割れにくく、材としてのトータルバランスがよいのもニレ材の特徴。昔から婚礼家具の材料として用いられてきました。街路樹の世界では、プラタナス・マロニエ・ボダイジュとともに世界四大街路樹と称され、街の景観づくりに貢献しています。国産家具では、素地を活かした仕上げが好まれています。

  • 欅―ケヤキ―

    属性:ニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹
    優美さと力強さを合わせもつ日本を代表する木といえば欅です。強靭で狂いが少なく耐朽性にも優れていることから古来より神社仏閣や、家の大黒柱などに用いられてきました。重厚な黄褐色の色味と滑らかな光沢で、和太鼓やお盆、高級和家具などまさに日本が誇る高級木材として愛されています。そんな欅ですが、使えるようになるまで10年と言われており、伐採してから、乾燥し終わるまでの間、右に左にと、大きく反っていくので、何年も寝かせないと使えないという面も あります。そのかわり一度しっかりと寝かせた欅は、どっしりと落ち着いた貫録を醸し出します。このような点から欅の一枚板は希少価値が高く、根強い人気を誇っています。

  • 栃―トチノキ―

    属性:トチノキ科トチノキ属の落葉広葉樹
    白く艶めく絹糸のような木肌と独特の木目が美しいトチ。肌目は緻密で、板目面に著しいリップルマーク(さざ波模様)が現れることが多く、その木目の美しさから一枚板や幅広の無垢材としてテーブルの天板などに用いられることが多い木です。街路樹として有名なパリのマロニエ並木は、このトチとほとんど同種です。

  • ブビンガ

    属性:マメ科の広葉樹
    アフリカを中心に分布するマメ科の木です。辺縁の木材は淡黄色で心材はチークやカリンに似た派手な橙-赤色の色味をベースに暗色の不規則な縞模様が特徴です。加工はしやすい方ですが非常に硬く加工に手間がかかります。 耐腐性があり白蟻にも強いのですが乾燥によって変形しやすいために通常はウレタン塗装で乾燥の進行を防止して使用されます。非常に太い木になり、世界中でも 硬質材でブビンガ以上の大径木はないと言われています。 近年その幅広さから一枚板への需要が高まっており高級木材として注目度が高まっています。特に耳付きの人気が高く、その荒々しくも繊細な姿が抜群の存在感を際立てます。

  • シポ

    属性:センダン科の広葉樹
    高級木材マホガニーの代用品としてしばしば用いられることから「シッポマホガニー」とも呼ばれています。 アフリカ原産の木。辺材は灰桃色あるいはやや紫色を帯びた褐色で、心材は紫色を帯びた桃褐色。やや重硬な材で木肌はやや粗く、木目は一様でなく様々な表情があります。軽軟で収縮は小さく安定していることから割れが少なく一枚板のテーブルなどに重宝されています。

  • ウェンジ

    属性:マメ科の広葉樹
    黒く澄んだ色調と独特の繊細な木目が美しいマメ科の大きな木です。耐久性がよく、大変重くて硬い木材です。唐木の最高銘木とされる「鉄刀木(タガヤサン)」とよく似ていること から、日本では「ムラサキタガヤサン」と呼ばれ仏壇や、飾り台などに使われてきました。現在では鉄刀木の代用品としてでは無く、シンプルでモダンな存在感 を醸し出す木として、有名になって来ています。特にウェンジを特徴づける木の色は着色では得られない奥行のある天然の漆黒であり、それがヨーロッパのデザ イナーに注目され、スタイリッシュモダンのインテリア材として、人気が急上昇しています。その個性を味わうのなら一枚板として使用するのが一番。中心部は、黒または褐色で、淡色の細かい縞が規則的に入る「リップルマーク」と呼ばれる独特の美しい「さざ波模様」が見られます。油分が多く、磨きこむことによって自然で美しい艶が出てきます。

  • アサダ

    属性:カバノキ科の広葉樹
    アサダは直径が60cmほどに成長する木で、程良い硬さがあり、肌目が緻密で美しい光沢が出る事から道具の柄や木管、靴の木型やフローリングの材料、家具材 や建築材、椀木地などに用いられています。乾燥は困難で乾燥中にねじれの変形が起こりやすいという特徴を持っている為、人工乾燥ではなく慎重に自然乾燥されている事が殆どです。加工についてはややクセがある事から切削やカンナがけは難しく、初心者向けの木材とは言えませんが、逆目が少なく角が欠けにくいと いう良い特徴を持ち、磨くと美しい光沢がでます。腐食に対する耐久性を持ち、摩耗に対しても強い事から耐久性の高い木材だと言われています。心材部分は年月と共に光沢が強くなり、味わい深い美しさが出てきます。

  • 鬼胡桃―オニクルミ―

    属性:クルミ科クルミ属の落葉広葉樹
    家具や建材でクルミといえばオニグルミのことを言います。堅果の表面の深い溝を鬼に見立てたことから「オニグルミ」の名がついたといわれています。辺材は灰白色、心材はくすんだ淡褐色~黄褐色。辺心材の境目は明瞭で柔らかく優しい表情が多くのファンを魅了しています。木肌は滑らかで、狂いが少なく軽軟で加工しやすいことから、家具はもちろん、彫材などに幅広く使われてきました。また木自体が長命なことから古来より神聖なものとされ、結婚や五穀豊穣のシンボルとして崇められてきました。このようにクルミは日本を代表する木の一つなのですが、近年で素性の良い大径木は激減しており、輸入が大半をしめています。また輸入材を合わせても希少価値が高くなってきています。

  • パドック

    属性:マメ科の落葉広葉樹
    パドックの最大の特徴は、材面の鮮やかな赤色です。心材と辺材の区別が鮮明で、心材は、染めたような真っ赤、辺材は、白色から淡黄褐色であり、赤と白の対照が装飾的な模様を作っています。色合いは均一で、寸法安定性が高く、衝撃に強く、加工性が非常に高いなど、優れた材質を備えています。意匠性と機能性を併せ持ち、磨くと光沢が出ることから、家具、器具、楽器など装飾的な目的で使われます。 またパドックは、高級材・カリンと同じマメ科に属しているため、赤系の色合いや優れた寸法安定性など、見た目や材質的特徴もカリンと似ています。ただし、色合いに関して、カリンが赤系といっても黒味がかった赤や茶色がかった赤などが混合しているのに対し、パドックの心材は鮮やかな赤色が均一になっていてます。また、一定の杢を有しており、木取り方向を変えても目立った変化がない、という点もカリンにはないパドックならではの利点と言えます。
  • アフリカンマホガニー

    属性:センダン科カヤ属の広葉樹
    アフリカンマホガニーはカヤ種の全ての樹種に用いられる総称で、大きいものでは樹高60m、胸高直径が1.8mにもなる巨木です。西アフリカから中央アフリカにかけて広く分布します。辺材は淡黄褐色で、心材は淡桃褐色から濃赤褐色を呈し、しばしば美しい杢目が現れることから、高級家具の材料として使われています。   世界的な銘木のホンジュラスマホガニーが希少種になってしまった為、アフリカンマホガニーの需要が高まっています。木肌はホンジュラス産のものよりやや粗いですが、加工も比較的おこないやすく、色調が美しくて摩耗にも強いなどの良い特徴を持っていることから人気の木材です。